リオオリンピック バドミントン 8月15日(5日目)の結果と感想。奥原希望が凄すぎた!
バドミントンは5日目に入りました。5日目はミックスの準決勝が行われましたが、ベスト4に残った中国ペア2組が揃って敗退。前回、完全制覇を果たした中国ですが早くも牙城が崩れています。今回は中国選手がイマイチな状態な気がしますね。それでも勝ち上がってくるのが中国でしたが、ミックスでツァンナン・ツァオユンレイ組が負けるとは思ってもみませんでした。1番金メダルが固いかなと思っていたので・・。男子ダブルスと兼任しているツァンナンは激戦の末に勝ちあがったので体力的に厳しかったのでしょうかね。それでは、本日の日本選手の結果です。
女子ダブルス 高橋&松友ペア(21-16/18-21/21-9)
本日の対戦は日本と同様、今大会チームとして快進撃を続けているマレーシアペアとの対戦です。試合は予想通り競った展開になりました。しかし、終わってみるとこのペアの強さを見れた試合だったんじゃないかと思います。1ゲーム目は高橋選手の調子がイマイチでミスも少し多かったのですが、松友選手がコートを広く使ったシャトル回しでリズムを作ろうとしていましたね。また、2ゲーム目でも、高橋選手の調子がなかなか上がらず、やや疲れが見えたところでは、松友選手が積極的に後衛に回ってフォロー。高橋選手の調子が上がってくるのを待っている印象でした。そんな松友選手も2ゲーム目後半ではリズムが狂ったのか乱れが出てきてイージーなミスが急に多くなってきました。その時には逆に高橋選手がフォローしていましたね。2ゲーム目は落としてしまいましたが、ファイナルは2人共しっかりと切り替えられて、2人がようやく1つになった形で本来の力を発揮しました。相手は負けて元々の気持ちでぶつかって来ており、途中で崩れてしまってもおかしくない展開の中で、そんなに良くない流れの中でそれぞれが支え合ってファイナルであそこまで持っていくってのはすごいです。このペアの強さを垣間見た気がします。まだまだ調子上りそうで期待が持てますね。
男子ダブルス 遠藤&早川ペア(19-21/21-17)
いやー悔しいですね。早川選手は先日のインド戦よりかは動けているようには見えましたが、本来の動きとは程遠く、最大の特長でもある前衛には全くと言っていいほど入れずで落とすだけでした。横に動いたりひねる動作や瞬発的な動きができなかったのでしょうね。早川選手が前衛で動けず止められない決められないとなると、ラリーのスピードが上がらないように、やはりあのオールレシーブのような戦術になるのは仕方なかったのかなと思います。遠藤選手が試合後の会見で、僕の簡単なミスが多かったと言っていましたが、早川選手が取るべきシャトルも遠藤選手が必死で追いかけて取っており、ただでさえ体力のいる後衛で、プラスアルファでシャトルを追いかけていて、体力的にもかなり厳しかったと思うのでしょうがないです。このオリンピックは世界ランキング上位陣の調子が上がっておらず、この準々決勝でも大本命の韓国ペアが敗退しています。予選のようなコンディションであれば準優勝した全英オープン以上に金メダルのチャンスがあったと思いますが、力が出せず1番悔しい思いしているのは本人たちだと思うので、まずは怪我をしっかり治してジャパンオープンに間に合えば、そこで爆発させてほしいです。お疲れさまでした。
女子シングルス 奥原選手(21-6/21-7)
凄すぎるの一言です。心技体が交わったほぼ完璧な試合のように思いました。流れるような美しいフットワーク、キレのあるショットなど、リンダンvsリーチョンウェイくらいにしか感じない、鳥肌もんの試合でした。女子の試合でなかなかここまでこりゃすごい。と思う試合はないですね。今後も何回も見直す試合になりそうです。ゾーンに入ったかのように何打っても決まるし、何でも取れる感覚だったんじゃないでしょうか。ここまで動けると逆にケガしないか心配になってしまいます。前回ロンドンの佐藤選手や全日本総合での藤井選手、そして今回の早川選手など絶好調の裏には、動けすぎちゃって身体のリミッターがやや制御できない危険な状況でもあるのかなと思います。。今日も1本ラウンドに飛びついて打ったスマッシュでちょっとヒヤッとした場面もありました。点差も開いていたし普段あまりあそこから打ちにいかないので・・。今日の出来が決勝で出せたのなら、相手が誰でも金メダルは固いんじゃないかと思います。このままのコンディションが維持できるように祈るばかりです。でもほんとケガだけはしてもらいたくないですね。
女子シングルス 山口選手(21-19/21-16)
格上のインタノン選手との対戦です。相性はそこまで悪くないとは思うのですが、本日の山口選手もスタートからやや動きが重い印象です。奥原選手の試合と並行で見ていたので特にそう思ったのかもしれません。しかし、インタノン選手もさほど良い状態ではなさそうで、動きがやや重いですね。汗の量も多かったし。チャンスがありそうだなーと思ってみていましたが、試合が続くにつれて、山口選手の動きが少しずつ良くなっていきます。1ゲーム目を取れたのはかなり大きいですね。会場には大応援団の声がよく聞こえていたのでかなり後押しになったんじゃないかと思います。2ゲーム目も序盤点差を広がられますが、山口選手本来の動きが徐々に出てきて、後半は調子の良い時の山口選手に感じる躍動感が出てきまして、後半追いついてからは一気にスピードを上げて完勝でした。ここまでの状態まで来て、次の試合も期待できそうなのに、次の対戦が日本選手同士なんて、ほんともったいない。。。
アツくなって長くなってしまいました(笑)
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